絶対音感とは? わかりやすく解説

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ぜったい‐おんかん【絶対音感】

読み方:ぜったいおんかん

ある音の高さを他の音と比較せず識別する能力。→相対音感


絶対音感 [absolute hearing]

ある音を聴いただけでその音の音名(高さ)が分かる能力

絶対音感

作者アーサー・ポージス

収載図書八一号車室にて
出版社論創社
刊行年月2008.9
シリーズ名論創海外ミステリ


絶対音感

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 09:45 UTC 版)

絶対音感(ぜったいおんかん、英語:Absolute pitch)は、ある音(純音および楽音)を単独に聴いたときに、その音の高さ(音高)を絶対的に認識する能力である。記憶に基づいてその音を楽器を使ってもしくは音楽学用語で示すことで、この能力を有することが示される。 狭義には、音高感と音名との対応付けが強く、ある楽音を聞いたときに即座に音名・階名表記を使用して表現できる能力である。成人で保持している人は少ないとされる。相対的な音程で音の高さを認識する相対音感に対して、音高自体に対してより直接的な認識力を「絶対音感」「絶対的音高感」と呼ぶ。


注釈

  1. ^ ピアノ調律師のフランツ・モアは『ピアノの巨匠たちとともに』(音楽之友社2002年)の中で、1Hzレベルで音を言い当てると豪語する音楽家に数多く出会ったが、真にそれを言い当てた人は一人もいなかったとして、オーマンディホロヴィッツがピッチを取り違えたエピソードを紹介している。
  2. ^ 江口寿子・江口彩子『新・絶対音感プログラム』(全音楽譜出版社、2001年)では、ピアノの全音域をランダムに鳴らしたとき90%以上で音名を当てる能力のある人を絶対音感保持者としている。また、新潟大学の宮崎謙一「絶対音感保有者の音楽的音高認知過程」『1997年度~1998年度文部省科学研究費補助金(基礎研究C)研究成果報告書』(1999年)によれば、ピアノの音階を90%以上の確率で当てられる人は、日本の音大生で30%、ポーランドの音大生で11%であるという。

出典

  1. ^ Bachem, A. (1937). “Various types of absolute pitch”. The Journal of the Acoustical Society of America 9 (2): 146–151. Bibcode1937ASAJ....9..146B. doi:10.1121/1.1915919. 
  2. ^ 宮崎 (1999)
  3. ^ Roeckelein (1998, p. 148)。
  4. ^ ベーム (1970, p. 222)。
  5. ^ 脳は“ドレミ”を言語処理!?-脳波により絶対音感の仕組み解明へ-”. 新潟大学 (2019年8月8日). 2020年1月12日閲覧。
  6. ^ Wong, Alan C.-N.; Yip, Ken H. M.; Lui, Kelvin F. H.; Wong, Yetta Kwailing (28 January 2019). "Is it impossible to acquire absolute pitch in adulthood?". bioRxiv 10.1101/355933
  7. ^ 江口 (2000)
  8. ^ 最相 (1998, pp. 191–192)。
  9. ^ 宮崎 (2013, p. 562)



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