競馬太刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/24 17:37 UTC 版)
競馬太刀(けいばたち、くらべうまのたち)とは、日本の古式競馬において用いられた、太刀を模した木製の模擬刀である。
注釈
- ^ 刀装具の一つで、太刀を雨水や物損から守るために毛皮で作られた覆い。騎乗した際に太刀の鞘尻が馬を不意に叩いてしまうことを防ぐためのものでもあった。実用の他、装飾目的でも盛んに用いられ、高級なものは虎や豹、ヤクといった舶来の毛皮を用いて作られていた。詳細は「太刀#尻鞘」を参照
- ^ 太刀を腰から下げて「佩く」ために太刀金具と太刀緒を結ぶために用いる革製の帯。古式太刀の場合は燻革(ふすべかわ:松葉などの煙でいぶした革。武具に使うものは鹿革をいぶしたものが一般的である)を用いる。
- ^ 刀を取り落とさないよう、柄頭の部分に通して用いる紐。これを手に通して戦闘時の脱落防止とした
- ^ さやがけ:尻鞘と同様、太刀を雨水や物損から守るための刀装具の一つ。毛皮で作られてないものはこちらの名で呼ばれる
- ^ 現在では劣化が見られ、金、黒、赤銅色の三色斑だらの様相を呈している
- ^ さしおもて:「差表」とも。帯刀もしくは刀掛などに置いた際に見える側
- ^ 詳細は「陣太刀」を参照
出典
- ^ 京都の旅・らくたびの日帰り散策「京都さんぽ」レポート 2008年05月05日「上賀茂神社競馬会神事と大田神社カキツバタ」画像5枚目 ※2023年10月23日閲覧
- ^ 文化遺産オンライン(文化庁)>進物太刀 ※2023年10月23日閲覧
- ^ 笹間良彦『図説 日本合戦武具事典』 p108
- ^ 広島県教育委員会ホームページ ホットライン教育ひろしま>広島県の文化財 - 漆絵大小拵(陣刀) ※2023年10月23日閲覧
- ^ 国立国会図書館デジタルコレクション>集古十種 : 兵器・刀劔 兵器 刀劔 三「大和國東大寺八幡宮藏競馬太刀圖」(1)(2) ※2023年10月24日閲覧
[続きの解説]
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