森田緑郎とは? わかりやすく解説

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森田緑郎

森田緑郎の俳句

ことりと母家中に陽炎が
するりと嘘縮緬雑魚の黒目玉
だれに告ぐ仰向けの死者藪柑子
とりあえず塩と答えて更衣
ふいに妻木の下に目高の時間
まだ生きており草餅の草の声
まれに海鳥旅人に鯨汁
もう揚雲雀どの窓開けようか
バーベルを水平に菜の花盛り
別れ際いつも渾身雲の峰
卓袱台のどこかがいびつ柿家族
吹き荒れて春体内の泥や塩
壊し屋が五月の空を見ていたり
夏柑のぽとぽとり草生す屍
大往生つるうめもどき家中に
大文字これよりタンゴしきりにタンゴ
大方は鱏の鰭なりばさばさす
子が抱え来る冬瓜の遥けさを
寒九晴れ地に伏すものは地に伏して
巻舌の濤の暗黒鰤起し
座禅草ときどき時間吐きにけり
忽とさら地陽炎を祀りけり
抱きまくら春には春の首の位置
早春とは母に呼吸のありしこと
昼星もしきりに落ちる海の墓
昼顔から列車は黒く長く行く
月にはや溶けはじめたる納棺師
梨の木に用あり飛驒の大人
椨の木のぽたぽたの闇十一月
水仙のうしろぼんやり黒ずくめ
海鵜に暗しその奥の白濤も
渋谷雑踏鯨屋の灯もありぬ
焚火に三人まぼろしの勝馬と
無糖ブラックならん冬の血潮は
猫たちも夢をみるらし実千両
猫の目にけものの月日麦は穂に
男鹿の春ほうほうと刳り舟を吊り
破れ蓮どこか絶倫の明るさ
秋の暮なんだかんだと配管工
第九いまいきなり黒の雲水ら
素潜りの水の青さで喋ろうよ
花は花にめざめ燦々とせせらぎ
苺なら猫の黒眼と換えようか
菜の花畑扉一枚が飛んでいる
諸草に力ありその上に昼顔
越遥かひと世の青田すわりたる
逝く春を猫めびょーんと伸びており
霾ぐもり一日陶のように猫
鳥雲に入るボクサーの腫れ瞼
黄昏の冬瓜おいと呼びたくて
 




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