ログネダ・ログヴォロドヴナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 03:54 UTC 版)
ログネダ・ログヴォロドヴナ(ベラルーシ語: Рагне́да Рагвалодаўна、960年頃 - 1000年頃)は、ポロツク公国の公女である。ポロツク公ログヴォロドの娘で、ウラジーミル1世の妻の1人となり、ポロツク・イジャスラフ朝(ru)の祖・イジャスラフを生んだ。また、『原初年代記』の記述[1]によれば、キエフ大公ヤロスラフ1世や、ヴォルィーニ公国の初代ヴォルィーニ公フセヴォロドらの母でもある。
注釈
- ^ ウラジーミルは鍵番(家政を司る役目をもつ者。身分としては奴隷身分とされた)のマルシャという娘の子であった[2]。また、新婦が新郎の履物を脱がせることが、スラヴの婚姻の儀礼の一部に含まれていた[3]。なお、「 」内のログネダの言葉は、『ロシア原初年代記』88頁より引用した。
- ^ 日本語文献では、『ロシア原初年代記』401-402頁、『歴史の狭間のベラルーシ』7-9頁等に記載されている。
- ^ 暗殺の理由は、家族を殺して祖国のポロツクを滅亡させた上に自分を捨てたことに対する復讐[7]や、ウラジーミルと他の女との関係への怒り[3]とするものがある。
- ^ クラスラフという小さな街で亡くなったという記述もある[3]。
- ^ 1821年-1893年。歴史学・考古学・民俗学等の研究者。
出典
- ^ a b 『ロシア原初年代記』93頁
- ^ 『ロシア原初年代記』395頁-396頁
- ^ a b c d e 『ロシア原初年代記』401頁-402頁
- ^ 『ベラルーシ 境界領域の歴史学』129頁
- ^ 『ロシア原初年代記』134頁
- ^ 『ロシア原初年代記』143頁
- ^ a b c 『歴史の狭間のベラルーシ』7-9頁
- ^ Великие и неизвестные женщины Древней Руси
- ^ 『ロシア原初年代記』89頁
- ^ 『Полное собрание русских летописей』(意訳:ルーシ年代記大全集)の第15巻所収
- ^ Успенский Ф. Б. Скандинавы — варяги — Русь: Историко-филологические очерки
- 1 ログネダ・ログヴォロドヴナとは
- 2 ログネダ・ログヴォロドヴナの概要
- 3 研究と評価
- 4 ログネダを題材とした作品
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