エマニュエル・サエズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/12 14:16 UTC 版)
エマニュエル・サエズ（Emmanuel Saez、1972年11月26日 - ）は、スペインで生まれたフランスの経済学者。カリフォルニア大学バークレー校の教授である[1]。トマ・ピケティとの共同研究の成果として、世界各国における貧困層、中間層、富裕層の収入格差の状況を明らかにした。サエズとピケティの研究は、アメリカ合衆国において最上位の所得を得ている人々の所得が、国民総所得に占める比率を過去30年以上にわたって拡大してきた結果、1930年代の大不況以前の状態に匹敵するほどの著しい不平等が生じていることを明らかにした。サエズは、富裕層への課税強化が望ましいと主張し、最高税率を70%ないし90%まで引き上げるよう提案している[2]。サエズは、2009年にジョン・ベイツ・クラーク・メダル (John Bates Clark Medal) を受賞しており、2010年にはマッカーサー・フェローに名を連ねた。
- ^ “University of California, Berkeley”. 2009年5月24日閲覧。
- ^ Lowrey, Annie (2012年4月16日). “For Two Economists, the Buffett Rule Is Just a Start”. The New York Times 2012年6月3日閲覧。
- ^ Clark Medal, Vanderbilt University
- ^ “Meet the 2010 Fellows”. MacArthur Foundation. 2010年9月28日閲覧。
- ^ Noah, Timothy. “The Great Divergence” (PDF). The Slate Group, LLC.. 2012年6月3日閲覧。
- ^ Pikkety, Thomas; Emmanuel Saez (2006). “The Evolution of Top Incomes: A Historical and International Perspective” (PDF). AEA Papers and Proceedings 96 (2): 200-205 2012年6月3日閲覧。.
- ^ Edsall, Thomas B. (2012年4月22日). “The Fight Over Inequality”. New York Times 2012年6月3日閲覧。
- ^ Krugman, Paul (2011年11月22日). “Taxing Job Creators”. The New York Times 2012年6月3日閲覧。; DeLong, J. Bradford (2011年11月30日). “The 70% Solution”. Project Syndicate. 2012年6月3日閲覧。
- ^ Diamond, Peter; Emmanuel Saez (2011). “The Case for a Progressive Tax: From Basic Research to Policy Recommendations”. Journal of Economic Perspectives 25 (4): 165–190 2012年6月3日閲覧。.
- ^ Lahart, Justin (2009年4月25日). “Berkeley Economist Emmanuel Saez Wins Clark Medal”. Wall Street Journal 2012年6月3日閲覧。
[続きの解説]
「エマニュエル・サエズ」の続きの解説一覧
- 1 エマニュエル・サエズとは
- 2 エマニュエル・サエズの概要
- 3 人物
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