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CFD取引で証拠金以上の損失を被るケースは

 

CFD業者の取引要綱や取引ルールなどには、「証拠金以上の損失を被るケースがあります。」といったことが書かれています。実際にどのような場合に証拠金以上の損失を被るのでしょうか。

ここでは、CFDの金先物を例に挙げてシミュレーションしてみます。

まず、次の内容で金先物を1CFD買い注文します。
  • 口座資金:7万円
  • 価格:1600ポイント(米ドル)
  • 米ドル/円:80円
  • 取引単位:10倍
  • レバレッジ:20倍

証拠金額は、64000円です。

証拠金額=1600×10倍×80円÷20倍=64000円

口座資金は7万円なので、自由に使えるお金は6000円になります。

自由に使えるお金=70000円-64000円=6000円

そして、自由に使えるお金がマイナスになるとロスカットになります。

金先物の価格が1ポイント値下がりした時の評価損は40円です。

評価損=1×10×80円÷20倍=40円

つまり、150ポイント値下がる(1450ポイントになる)と自由に使えるお金が0円になります。

6000円÷40円=150ポイント

ロスカットは、金先物の価格が1450ポイント未満になった時に発生します。例えば、金先物の価格が1449ポイントになると強制決済されて、口座には63960円が入金されます。

70000円-(1449-1600)×10倍×80円÷20倍=63960円

この結果、証拠金として64000円を差し出して、戻ってきた金額が63960円なので証拠金以上の損失が発生したことになります。

相場が大きく動いている時は、1450ポイントから一気に価格の下がることがあります。例えば、1440ポイントで強制決済された場合には、口座には63600円が入金されます。

70000円-(1440-1600)×10倍×80円÷20倍=63600円

なお、米ドル円が80円から85円へ円安になった場合には、さらに損失額が膨らみます。

70000円-(1440-1600)×10倍×85円÷20倍=63200円
(2012年07月17日更新)



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