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株式やFX、CFDのハッチの10%法とは

 

株式やFX、CFDのハッチの10%法とは、サイラス・ハッチの考案した投資方法のことです。ハッチの10%法は、ハッチの10%ルール、10%転換法などとも呼ばれています。

ハッチの10%法は、週末ごとに保有している銘柄の平均価格を求めます。月末になったら、さらにそれらの平均価格を求めます。

そして、今月の平均価格が前月の平均価格より10%上昇していたら保有している銘柄を買い増しします。

一方、今月の平均価格が前月の平均価格より10%下降していたら保有している銘柄を売り払います。

ハッチの10%法では、10%の上昇、あるいは、10%の下降がなければ銘柄を保有し続けます。


上の図は相場の推移を表したものです。赤色の丸印の部分は、前月よりも10%した上昇した地点で、ここで保有ポジションを買い増ししていきます。そして、青色の丸印の部分ですべてのポジションを決済します。

ハッチの10%法は、順張りで買い増ししていくため、大きな利益の期待できる投資方法です。また、10%下降した時点で決済するため、損失を限定することができます。

ハッチの10%法はすべてが成功するとは限りませんが、成功した場合には多くの利益が得られます。例えば、上昇トレンドにおいて10%以上の上昇がしばらく続けば、手持ちポジションがどんどん膨らんでいきます。そして、上昇トレンドが終わり下降トレンドに転換した時に手持ちポジションを決済します。上昇トレンドの期間が長ければ長いほど利益は大きくなります。

一方、ハッチの10%法が失敗するケースとしては、月末の時点で手持ちの保有銘柄が20%、30%と大きく下降することです。

ハッチの10%法では1か月を1つの取引期間に設定しているため、月半ばで決済していたら利益が出ていたものが、月末になって損失に転じてしまうケースもあります。そのため、取引期間を特に設けずに、保有する銘柄が10%上昇した時点で買い増しして、10%下降した時点で決済する方法や、値幅を5%に縮小する方法など、ハッチの10%法を応用した手法がいくつかあります。
(2012年08月31日更新)



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