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株式の信用取引における信用倍率の見方

 

株式の信用取引における信用倍率とは、信用取引残高の買い残高を売り残高で割った数値です。信用倍率の単位は「倍」です。

信用倍率は、次の計算式で求めることができます。

信用倍率=買い残高÷売り残高

例えば、買い残高が8775株で売り残高が1352株の場合、信用倍率は6.49倍になります。

信用倍率=8775株÷1352株≒6.49倍

信用倍率は、一般的には2倍から4倍程度で推移することが多いようです。

信用倍率が1倍から2倍になると「好取組」といって、買い方が増えて株価が上昇する傾向にあります。株価の上昇する原因は、買い残高と売り残高が拮抗している状況にあります。好取組では、通常よりも買い残高の比率が低く、それは将来の売り手が少ないことを意味しています。売り手が少なければ上値は軽く、株価は上昇しやすい環境にあります。

信用倍率が1倍未満になると「売り長」といって、好取組よりも買い方が増して株価が上昇する傾向にあります。その理由は、将来の買い手が将来の売り手を上回っているためです。

信用倍率が5倍、10倍を超えた場合には、将来の売り手が将来の買い手よりも圧倒的に多いことになります。これは、株価の上値が重いことになり株価の上昇はあまり期待できないと判断することが多いようです。

下の図は、ソニーの株価と信用倍率をグラフに表したものです。


株価の上昇している局面では、信用倍率が下降していることがわかります。ピンク色の四角で囲んだ部分です。また、緑色の四角で囲んだ部分、「好取組」の局面では、株価は高値圏で推移しています。

一方、株価の下降している局面では、信用倍率が上昇していることがわかります。黄色の四角で囲んだ部分です。
(2012年07月04日更新)



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