俳優、赤楚衛二(27)、坂口健太郎(30)が来年3月スタートのWOWOWオリジナルドラマ「ヒル」(全12話)で〝主演リレー〟することが24日、分かった。他人に寄生して生きる者たちを描く人気漫画シリーズの初実写化。6話ずつの2部構成でシーズン1は赤楚、シーズン2は坂口が主演を務める。若手演技派として注目を集める2人が、新時代の社会派復讐サスペンスに挑む。
今、最も勢いのあるイケメン俳優2人が注目ドラマを彩る。
■現代の若者の闇をえぐる人気漫画実写化!! 来年3月に放送・配信が始まる「ヒル」は、漫画誌「月刊コミック@バンチ」で2011~13年に連載された今井大輔氏の「ヒル」と続編「ヒル・ツー」が原作。昨年、米アカデミー賞作品賞に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」でも描かれた、他人の家に寄生して生きる者たちの運命と格差社会の闇をテーマにした作品だ。
連載終了後もウェブや漫画アプリで話題となった人気作の初実写化で主演に起用されたのが、赤楚と坂口だ。
シーズン1の主人公・ユウキを演じる赤楚は、テレビ朝日系「仮面ライダービルド」(17~18年)で知名度を上げ、今年は映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」や現在放送中のフジテレビ系「SUPER RICH」など注目作に立て続けに出演しているブレーク俳優の筆頭。
今作では、通称・ヒルと呼ばれる不法滞在者になりすましをされ、自分の身分を取り返そうと奮闘する役どころ。原作にひかれた赤楚は「撮影中は苦痛と憤怒が心の中に渦巻く日々でした」と役として生きた時間を振り返り、「日常に潜む陰鬱としたヒルの世界に浸かってください」とPR。
一方、赤楚からバトンを受け取る坂口は、シーズン2の主人公・カラ役。ユウキになりすました男にヒルとしての生き方を教え、おきてを破るヒルを罰する〝伝説のヒル〟で、母親的存在を殺害した男に復讐するために生きている難役だ。
現在、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」では若手医師の菅波役、TBS系「婚姻届に判を捺しただけですが」では堅物変人サラリーマンを好演している〝才色兼備〟の実力派は「カラの中で正義とは何なのか。どこか身近に感じるヒルという生き方をするカラを通して、皆さんに何か伝わればうれしいなと思います」と呼びかけている。
★第1話あらすじ ユウキ(赤楚)は友人もおらず、バイト漬けの日々を過ごしていた。ある日、帰宅すると、腹部をナイフで刺された見知らぬ男が座り込んでいた。男は搬送先で目を覚ますと、刑事に「ユウキ」と名乗り、ユウキを指さして「この人が自分を刺した」と供述。その場を逃げ出したユウキは逃亡犯になってしまう。そんなとき、謎の女が現れ、父親を殺した人物の復讐を手伝ってほしいと頼まれる。女は、住人が不在の家を渡り歩いて生活する、通称ヒルと呼ばれる不法滞在者だった。2人はやがて伝説のヒルといわれるカラ(坂口)と出会う。