オムロンと音楽配信分野のベンチャーであるメディアラグ(本社:東京都港区,社長:木下紘一氏)は2001年3月5日,音楽配信に対応したキオスク端末(店頭端末)によるコンテンツ販売事業を共同展開すると発表した。オムロンが新型端末の開発と販売を担当し,メディアラグがコンテンツの調達や編成,配信を行う。2001年7月に事業を開始する計画だ。

 オムロンは2000年12月に,キャラクター画像の販売やディジタル・カメラの画像出力などができるプリンター内蔵端末「DCS」の販売を開始していた。今回の提携では,音楽販売に対応した新型端末「DCS+music」を開発,販売する。新型端末は,各種のメモリーカード(コンパクトフラッシュ,スマートメディア,メモリースティック)やPCカード,MD,CD-ROMなどの入出力装置を備えるもので,価格は1台220万円からである。今後3年間でオムロンは,DCS,DCS+musicを合わせて1万台を販売する計画だ。

 一方,メディアラグはJSATの通信衛星「JCSAT-3」を使う音楽配信システムを自社で運用しており,ミニディスク(MD)などに対応した音楽販売用端末の設置を進めているほか,セブン-イレブン・ジャパンが加盟店に設置している端末「セブンナビ」向けの音楽販売サービスを担当している。この仕組みをそのまま活用して,DCS+musicを使ったサービスを展開する計画だ(3月5日発表)。■

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