60年安保闘争前後に左翼運動に関わり、東大教授辞職後は保守派の評論家として活躍するなど左右に幅広い交友関係を持つ西部さん。関係者は「3、4カ月前からいつか自殺するとずっといっていた。『ピストルをヤクザの親分から手に入れる』などとも言っていた」と話す。
ヒガノクリニック院長で精神科医の日向野春総氏は「西部さんの思想心理に価値観の合う人物が手伝った可能性が大きい。尊敬を抱いてきたため、西部さんの思想、身体の質が落ちていくことにマイナスな心を抱いてしまう。西部さんもそのような部分を見られたくないという思いが一致し、精神的に“心中”してしまったのではないか。幇助した人はインテリである可能性が高い。罪の意識を感じ、不安ながらに手伝ったのではないだろうか」との見解を示した。