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ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は17日、プーチン大統領が、露軍兵士の定員を2026年までに150万人とする方針を決定したと発表した。現在の115万人から35万人増やす。露軍はウクライナ侵略で兵士が不足している。定員増は、侵略作戦の長期化を視野に入れていることを内外に示す狙いもあるとみられる。
露国防省の発表によると、ショイグ氏は「特殊軍事作戦」と称する侵略作戦に関する国防省や軍の幹部らとの会合で語った。予備役を対象に昨秋行った部分的動員の約30万人は含まないとみられる。
昨年2月の侵略開始前の定員は100万人で、実働数は約90万人とされていた。定員は昨年8月の大統領令に基づき、今月1日から115万人に増員されたばかりだった。
会合でショイグ氏は、ロシアが一方的に併合したウクライナ東・南部4州に触れ、「軍事的な安全保障は軍の構造強化によってのみ可能になる」と述べた。併合地域に部隊を創設する方針も示した。
タス通信によると、露大統領報道官は17日、露軍の増強方針に関し、米欧諸国がウクライナに軍事支援を続けていることを念頭に「西側がロシアに仕掛けている代理戦争と関連がある」と主張した。