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社会医学講座では、スポーツ医学研究に力を入れており、これまでに柔道の五輪メダリスト・古賀稔彦選手(52)が博士号を取得しているが、スキージャンプのトップアスリートが在籍するのは初めて。
高梨さんの研究テーマは、けがの予防やリハビリテーションなど。スキージャンプの競技力向上に向けては、動きを解析する「モーションキャプチャー」などの技術も使い、筋肉量や姿勢、食事、メンタルなどについても科学的アプローチで研究していく。指導教員は、県の「短命県返上」にも取り組んでいる中路重之特任教授が務める。
競技と二足のわらじとなるため、今後はオンラインなどを活用しながら研究を進め、競技がオフシーズンとなる夏季などに集中して大学院に通う予定を立てているという。
弘前大は、ホームページで高梨さんの大学院入学を公表した。高梨さんは11日、中路特任教授と学長室を訪れ、福田真作学長に入学のあいさつをした。
指導する中路特任教授は取材に対し、「発信力のあるトップアスリートの高梨さんなので、健康スポーツの分野まで視野を広げて研究を進めてもらえるのではないかと期待している」と話している。