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今春の選抜高校野球大会に向けた出場校の選考が波紋を広げている。東海地区(2枠)の2枠目として昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)ではなく、4強の大垣日大(岐阜)が選ばれたためだ。この逆転現象を疑問視する声が相次ぎ、主催の毎日新聞社が4日朝刊で選考方法を説明し、「様々なご意見を受け止め、今後の大会運営の参考にさせていただきます」とする記事を載せる異例の事態となった。
選抜大会の出場校は、日本高校野球連盟や毎日新聞社が委嘱する選考委員が地区ごとに7~8人に分かれ、試合を視察したうえ、非公開の話し合いで決める。大会要項にある選考基準では、「秋の大会は参考資料で、本大会の予選ではない」「勝敗のみにこだわらず、試合内容などを参考とする」などと定められている。
聖隷クリストファーは東海大会で、けがのエースを欠きながら準々決勝、準決勝で九回に逆転勝ち。東海地区では40年以上、決勝に進んだ2校は選ばれており、「100%選ばれると思っていた」と上村敏正監督。だが、1月28日の選考委員会では優勝した日大三島(静岡)のほか、大垣日大を選出。鬼嶋一司委員長は「個人の力量に勝る大垣日大を選んだ。甲子園でどちらが勝つ可能性が高いかを基準にした」と説明した。
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