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最大震度7を観測した能登半島地震は1日、発生から1か月となった。石川県では災害関連死が疑われる15人を含む238人が死亡し、避難所で暮らすのは1万4000人超に及ぶ。被災地では朝から犠牲者を悼む人々の姿が見られた。一方、七尾市では市場が再開したほか、仮設住宅の申し込み受け付けが始まるなど、復旧への動きも一歩ずつ進んでいる。
近海で水揚げされたブリやサバ、タイ、タコ
石川県七尾市では1日、地震で休業していた市公設地方卸売市場が業務を再開し、今年の初競りが行われた。能登地方最大の市場が動き出し、なりわいの再生に向けた一歩を踏み出した。
同市場は地震で施設の天井が剥がれ、駐車場や搬入路に亀裂や陥没などの被害が生じた。断水も続いており、水は海からポンプでくみ上げた海水を
市場ではこの日、近海で水揚げされたブリやサバ、タイ、タコなど様々な魚介類が並び、午前5時半頃に競りがスタート。仲買人らの声が飛び交う中、次々に競り落とされた。市内で鮮魚店を営む男性(33)は「思った以上に魚の量も多く、活気があってよかった」と
一方、被災地では応急仮設住宅の入居の準備も進む。輪島市ではキリコ会館多目的広場に18戸が完成し、3日に入居が始まる予定だ。七尾市では1日から入居申し込みの受け付けが始まった。県は被災市町で3月末までに約3000戸を着工し、うち1300戸の完成を目指している。