26歳専攻医が過労自殺、労災認定…3か月休日なし・時間外は月207時間

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 神戸市東灘区の「甲南医療センター」で勤務していた男性専攻医(旧後期研修医)が昨年5月に自殺し、西宮労働基準監督署(兵庫県)が、長時間労働で精神障害を発症したのが原因だとして、労災認定していたことがわかった。男性は医師になってから3年目で、自殺するまで約3か月間休日がなく、直前の時間外労働は、国の労災認定基準を大幅に超える月207時間に上っていたという。

高島晨伍さん=遺族提供
高島晨伍さん=遺族提供

 労災が認められたのは、高島 晨伍しんご さん(当時26歳)。神戸大卒業後の2020年4月からセンターで研修医として勤務し、22年4月から消化器内科の専攻医として研修を受けながら診療していた。5月17日の退勤後、神戸市の自宅で亡くなっているのを訪ねた家族が見つけ、兵庫県警が自殺と断定した。

 労災認定は今年6月5日付。認定によると、高島さんの死亡直前1か月の時間外労働は207時間50分で、3か月平均でも月185時間を超えていた。いずれも国が定める精神障害の労災認定基準(月160時間以上、3か月平均100時間以上)を大幅に上回っていた。また、休日も2月を最後に取得していなかったという。

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4453375 0 社会 2023/08/17 05:00:00 2023/08/17 23:25:03 2023/08/17 23:25:03 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/08/20230817-OYT1I50005-T.jpg?type=thumbnail

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