【独自】「危険なバス停」全国1万か所…国交省調査、15か所で人身事故

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 横断歩道や交差点のそばにある危険なバス停が、全国で1万195か所にのぼることが、19日にまとまった国土交通省の調査でわかった。10府県の15か所では、停車したバスが要因の人身事故も起きていた。危険なバス停の全都道府県の状況が明らかになるのは初めて。国交省は安全対策の進捗しんちょく状況も調べ、公表する。

長野県の危険なバス停

 調査では、全国約40万のバス停について、危険度が高い順に(A)横断歩道にバスの車体がかかるか、過去3年で停車中のバスに起因する人身事故が発生(B)横断歩道の前後5メートルの範囲か、交差点に車体がかかる(C)交差点の前後5メートルの範囲に車体がかかる――の三つに分類。昨年10月から各運輸支局などが結果を順次公表し、今月、全都道府県の調査を終えた。

 国交省によると、内訳はAが16%の1615か所、Bが56%の5660か所、Cが29%の2920か所だった。読売新聞の取材では、15か所の事故で死者はなく、負傷者は少なくとも15人にのぼった。大半は、停車中のバスを追い越したり、反対車線を走行してきたりした車が、バス付近の道路や横断歩道を渡ろうとした歩行者と接触する事故だった。

 安全対策については、各運輸支局やバス事業者などでつくる「合同検討会」が検討し、順次実施する。

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