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新型コロナウイルス感染症の飲み薬について、厚生労働省は8日、塩野義製薬の「ゾコーバ」と米ファイザーの「パキロビッドパック」を保険適用とすることを決めた。厚労相の諮問機関・中央社会保険医療協議会で了承された。治療1回(5日間)の薬剤費は、ゾコーバが約5万2000円、パキロビッドパックが約9万9000円。ただ、コロナ治療薬の患者負担について、政府は当面無料を継続する方針だ。
ゾコーバは、重症化リスクの有無にかかわらず軽症・中等症患者に幅広く使える。使用者が増えると医療保険財政を圧迫する可能性があるため、年間の推計販売額が3000億円を超えた場合、迅速に価格を3分の1に引き下げる特例措置が適用されることも決まった。
ゾコーバは妊婦への使用が禁じられている。厚労省は、医療機関に対し、処方する際は、患者に妊娠の可能性がないことを入念に確認するよう求めている。