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野球やソフトボールなど、小学校体育で必修になっている「ベースボール型」授業の指導方法を学ぶ実技講習会が23日、安中市内の教員向けに開かれた。野球経験が少ない教員の指導力アップを図るため市教委などが主催し、読売巨人軍の野球振興部も参加した。
ベースボール型の授業は、投げる、打つといった動作で体力増進を図るのに加え、チームプレーで協調性を養う目的で、小学校で必須化されている。しかし技術やルールなどの面で指導に戸惑う教員もいるという。野球人口の減少が指摘されるなか、教員に分かりやすく指導してもらうことにより、野球の楽しさを知る機会が増えることも期待される。
講習会ではまず、野球の指導や指導者の養成事業などを行っている「群馬ベースボールアカデミー」のコーチ3人が、小学5年の児童25人にベースボール型の授業を行った。
その後、読売巨人軍の野球振興部長が講師となり、市内10小学校の男女24人の教員に「投げる・捕る・打つ」といった基本動作の指導方法を指南。指導を受けた教員がティーバッティングでボールを飛ばすと、大きな歓声が上がっていた。
市小学校体育主任会顧問校長は、「こんなに楽しく指導ができるのだと勉強になった」。野球振興部長は「ベースボール型の授業が小学校の必修である今が普及のラストチャンス。かみ砕いた指導法もあることを、学校の先生や少年野球のコーチに伝えたい」と力を込めた。