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【ニューヨーク=小林泰裕】米娯楽大手ウォルト・ディズニーが8日発表した2023年7~9月期決算は、売上高が前年同期比5%増の212億4100万ドル(約3・2兆円)、最終利益が63%増の2億6400万ドルだった。動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の有料契約者数が1億5020万人と、この3か月で3%伸びたことが下支えした。
ディズニープラスを含む動画配信部門の売上高は12%増の約50億ドル、営業損失は約4億ドルの赤字(前年同期は約14億ドルの赤字)だった。テーマパーク部門の売上高は16%増の約70億ドルと好調だった。
23年9月期の年間売上高は前期比7%増の888億9800万ドルで、過去最高を更新した。動画配信の黒字化に向け、米国で10月からディズニープラスの月額料金を一部引き上げており、コスト削減も進める方針だ。
ディズニーは10月16日に創業100周年を迎えた。ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は「過去1世紀にわたって築かれた創造性と革新性が、今年実施したリストラとコスト削減によってさらに強化された」との声明を出した。