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【ニューヨーク=小林泰裕】米動画配信大手ネットフリックスは18日、3月末の世界の有料会員数が約2億3250万人だったと発表した。昨年12月末に比べて約175万人増えたが、市場予想は下回った。ただ乗りとも言えるアカウントの共有が成長鈍化につながったとみられる。
ネットフリックスは昨年11月、割安な広告付きプランを導入し、有料会員数を増やした。その後は伸びが鈍化している。4月以降、米国などで同居していない人のパスワードを使ってアカウントを共有した場合は、追加の支払いを求める。
18日に発表した2023年1~3月期決算は、売上高が前年同期比4%増の81億6200万ドル(約1兆900億円)、最終利益は18%減の13億500万ドル(約1700億円)だった。
郵送によるDVDレンタル事業については、利用者の減少により、9月29日で終了することを発表した。1997年の会社設立後に始めた事業で、25年間に約52億枚のDVDを届けた。米メディアによれば、2010年のピークには、約2000万人が利用していたという。
動画配信の有料会員数が伸び悩み、コスト削減を図ったとみられる。