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【バンコク=山村英隆】インド航空大手のエア・インディアは2日、マレーシアを拠点とする格安航空会社(LCC)エアアジアが出資する現地子会社を買収すると発表した。航空業界は新型コロナ禍で業績が落ち込んでいたが、最近は各国の渡航制限の緩和で回復しており、再編が加速している。
発表では、エア・インディアは、インドを拠点に運航する「エアアジア・インディア」の全株式を取得し、将来的に自社傘下のLCCと統合する。エアアジアにとっては、インド事業の売却で、東南アジアに経営資源を集中させる狙いがある。
エア・インディアは以前は国営航空会社だった。コロナ禍で経営が落ち込んだことで、今年1月に入札でインド有名財閥タタ・グループ傘下に入るなど、業界再編が進んでいる。