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上方落語協会は新年度から、技量の高い若手
真打ち制度は、現在江戸落語にしかない格付けシステム。入門後、見習い修業を経て「前座」となり、3~5年で「二ツ目」に上がる。その後10年ほどで「真打ち」に昇進すれば、寄席のトリを勤めることができるほか、「師匠」と呼ばれて弟子を取ることもできる。
上方でも大正期まではあったとされるが、その後なくなり、実力主義となった。2005年、上方落語協会の桂三枝会長(当時、現・文枝)が「大阪に真打ち制度を復活させる」と述べるなど、これまでも導入を模索する動きはあった。しかし、東京では昇進基準を巡って落語協会が分裂しており、慎重な対応を求める声も多く実現しなかった。
今回、上方落語協会は、所属する落語家246人のうち、入門から15年を対象として実績を評価。認定されれば、協会が運営する定席・天満天神
笑福亭仁智会長(71)は「若手の励みや目標になる制度を目指す。一層の責任感を持って芸道にまい進し、飛躍する機会としてほしい」と話している。