伊集院光、30年ぶり高座復帰…師匠円楽「クビにした覚えはない」

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――お二人の師弟関係の絆はどのようなものでしょうか。

円楽  絆って言うほどのもんじゃないよね。よくぞここまで大きくなって、落語を忘れないでいてくれた。僕は落語やってくれる人、落語好きな人はみんな好き。考えたらね、日本人が考えた最高のエンターテインメントだと思いますよ。たったひとりで小宇宙を作って、うまくやれば喜怒哀楽の全部が落語の中にある。日本人が忘れた愛だとか優しさだとか我慢だとか、そういったテーマが全部、落語の中にある。

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 記者は夜の部の公演を見た。円楽にトリを譲られた伊集院は、1時間近くかけて大ネタ「死神」を演じた。

 金がないことに絶望し、自殺の方法をあれこれと考えていた男の前に、一人の死神が姿を見せる。「お前と俺とには縁がある」と意味深な言葉を吐く死神は、念仏を唱えながらポン、ポンと手をたたくと、病人の足元にいる死神が消えることを男に教える。だが、死神が病人の枕元に座っていた場合は、その人は決して助からないという。男は医者になり、一時は大もうけするが、ある時から診察する病人の枕元にばかり死神がいるようになって――という物語だ。

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2126146 0 エンタメ・文化 2021/06/15 17:18:00 2021/06/15 18:08:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210615-OYT1I50066-T.jpg?type=thumbnail

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