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「ラテンの女王」と呼ばれた歌手で、映画「楢山節考」で女優としても国際的に高い評価を得た坂本スミ子(さかもと・すみこ、本名・石井寿美子=いしい・すみこ)さんが23日、脳
大阪市生まれ。高校卒業後、NHK大阪放送合唱団を経て、1958年にデビュー。ラテン音楽を豊かな声量と表現力で歌い上げ、「夜が明けて」などの歌謡曲もヒットした。61年から5回連続でNHK紅白歌合戦に出場した。「おスミさん」の愛称で親しまれ、NHKの人気バラエティー番組「夢であいましょう」にも出演。番組の主題歌だった同名曲もヒットした。
女優としても今村昌平監督に才能を見いだされ、「楢山節考」では緒形拳さんと共演した。当時まだ40代だったが前歯を短く削るなどの役づくりで、年老いた母親役を熱演、映画は83年のカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した。NHK大河ドラマ「琉球の風」(93年)などにも出演した。
歌手活動を続ける一方で、夫の実家である熊本市の幼稚園園長も務めた。