5ナンバーセダン「トヨタ・プレミオ/アリオン」がフルモデルチェンジ

2007.06.04 自動車ニュース webCG 編集部

5ナンバーセダン「トヨタ・プレミオ/アリオン」がフルモデルチェンジ

トヨタ自動車は2007年6月4日、5ナンバーサイズのミディアムセダン「プレミオ」と「アリオン」をフルモデルチェンジした。

■完成形をめざした

2001年12月に、「コロナ」の後継車種としてデビューしたのが「プレミオ」とその姉妹車「アリオン」である。初代は5ナンバーサイズにこだわって開発がなされ、2代目となる今作もそのコンセプトは踏襲された。「5ナンバーセダンの完成形を目指した(プレスリリース)」と謳われる。

エクステリアでキャラクター分けされ、プレミオは“品格の高さ”、アリオンは“スポーティさ”を表現したという。
機関面は共通で、エンジンは1.5と1.8リッターの2種を用意。どちらもCVT(無段変速機)が組み合わせられる。FFモデルのほか、1.8リッターには4WDもラインナップされる。

価格はプレミオが175万3500円から243万6000円で、アリオンが174万3000円から233万1000円。月間の販売計画台数は、ぞれぞれ3000台とされる。
トヨタの調査によると、60代前半のいわゆる「団塊の世代」に、ベストマッチのサイズ、そして価格帯であるという。

■エクステリアで大幅に差別化

プレミオのディメンションは、5ナンバー枠に収まる全長×全幅×全高=4600×1695×1475mmで、従来型とほぼ同じサイジング。ホイールベースの2700mmも変わらない。アリオンは前後のオーバーハングがそれぞれ削られ、全長は4565mmとなる。

従来型ではあまり大きな差のなかったエクステリアデザインは、今作では大きく差別化された。
4本の横バーをラジエータグリルに持つプレミオに対し、アリオンはダークな色調のメッシュグリルを採用、ライトも上端をそろえた横長配置のものが与えられる。
インテリアはどちらも木目調パネルでまとめられるが、プレミオには明るい内装色、アリオンではダーク基調のものをイメージカラーとする。

■まずは1.5と1.8リッター

エンジンはカローラシリーズと同型となる、1.5(110ps、14.3kgm)と1.8リッター(136ps、17.8kgm)をラインナップ。2リッターモデルは、2007年冬頃に追加する予定だという。
どちらのエンジンもCVTが組み合わせられ、優れた低燃費と高い動力性能が謳われる。HDDナビゲーション装着車では、コーナーや路面の勾配に応じてギア比を変化させることでドライバビリティを高める「NAVI AI-SHIFT制御」が備わる。

サスペンション形式は、前マクファーソンストラット、後トーションビーム(4WDはダブルウィッシュボーン)。タイヤ・サイズはグレードに応じて14から16インチまでが用意される。

■さらに手を加えられた居住性

評判の高かった車内の居住性には、さらに手が加えられた。従来型に比べ室内長は80mm、幅は55mm、高さは15mm拡大。さらに後席シートバックの肩口幅を160mm広げるなどされた。
リアシートのリクライニング、6:4分割可倒式ダブルフォールディングシートも、従来型から多くを引き継がれた。

チルト&テレスコピックのステアリングホイールや、スマートエントリーシステムも全グレードで採用。さらにオプションでは、最新カーテレマティクスサービス「G-BOOK mX」も選ぶことができる。

(webCG 本諏訪)

「トヨタ・アリオン」
「トヨタ・アリオン」
「トヨタ・プレミオ」
「トヨタ・プレミオ」
左から「プレミオ」のテレビCMに出演する、光石研さん、樋口可南子さん。トヨタ自動車の渡辺捷昭社長をはさみ、隣に立つのは、「アリオン」のテレビCMキャラクターである小林薫さんと勝地涼さん。
左から「プレミオ」のテレビCMに出演する、光石研さん、樋口可南子さん。トヨタ自動車の渡辺捷昭社長をはさみ、隣に立つのは、「アリオン」のテレビCMキャラクターである小林薫さんと勝地涼さん。
5ナンバーセダン「トヨタ・プレミオ/アリオン」がフルモデルチェンジの画像
1.8リッター「2ZR-FE Dual VVT-i」エンジン。
1.8リッター「2ZR-FE Dual VVT-i」エンジン。
「プレミオ」のテールランプ。こちらも「アリオン」と異なるデザインが採用された。
「プレミオ」のテールランプ。こちらも「アリオン」と異なるデザインが採用された。
荷室容量は通常でも491リッター(VDA法)。簡単なリアシートアレンジで、最大荷室長1700mmまで拡大することができる。
荷室容量は通常でも491リッター(VDA法)。簡単なリアシートアレンジで、最大荷室長1700mmまで拡大することができる。

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