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「みずほ丸の内タワー」竣工。東京駅から大手町まで地下直結

みずほフィナンシャルグループ、全国銀行協会、三菱地所は、3者共同事業「(仮称)丸の内 1-3 計画」(「みずほ銀行前本店ビル」「銀行会館」「東京銀行協会ビル」の3棟一体建て替え)について、正式名称を「みずほ丸の内タワー・銀行会館・丸の内テラス」に決定した。11月6日に竣工式を行なったもので、「丸の内テラス」の商業ゾーンは 11月5日に開業ずみ。

建物は、「みずほ丸の内タワー」「銀行会館」「丸の内テラス」で構成。みずほ丸の内タワー・銀行会館は、地下4階、地上29階で、高さ149.7m。延床面積約160,348m2。みずほファイナンシャルグループの本社機能が集約される。社員の自律的な働き方をサポートするため、オフィスは全館内無線LAN対応のロケーションフリー仕様とし、執務室ではグループアドレスを導入。社内外の「偶然の出会い」「対面コミュニケーション」といった、オフィスワークならではの「得られる価値」を最大化するため、多目的スペース等なども設置する。

多目的スペース

丸の内テラスは地下4階、地上10階で、高さ56.65m。延床面積は約20,530m2。東京初出店や新業態等こだわりの名店を含む飲食・物販・サービスの計11店舗で構成される商業ゾーンと、プライベートクラブ「OCA TOKYO(オーカ トウキョウ)」で構成。丸の内仲通りに面する路面店舗や、丸の内初となるルーフトップレストラン、大型エンターテインメントプレイスなどの地上店舗全てにテラス空間を配置し、新たな交流・価値創造の舞台とする。

ルーフトップレストラン

東京駅から大手町駅まで地下歩道直結

大丸有エリアでは、「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」に基づき、地下歩行者ネットワークの拡充をしている。本計画では、隣接する日本工業倶楽部会館・三菱 UFJ 信託銀行本店ビル間連絡通路、都営三田線大手町駅及び地下鉄東西線大手町駅コンコースとの地下接続工事を実施し、東京駅と地下鉄2駅とをつなぐバリアフリー対応の地下歩行者ネットワークを整備した。

これにより、東京駅から都営三田線大手町駅、東京メトロ東西線大手町駅まで雨に濡れずに移動が可能になる。東京駅から大手町エリアへのアクセスも容易になり、一層の来街者増加が期待されるという。

また、丸の内熱供給が提供する地域冷暖房システムにより建物内の冷暖房・給湯を実施。エリア全体で省エネルギー化を実現する。

丸の内仲通りや永楽小径の賑わいを計画地内に引き込む建物間貫通通路として「和田倉小径」を整備。ガラス屋根や植栽、ベンチ等のファニチャーにより、ヒューマンスケールの憩いの場を創出する。

和田倉小径

丸の内と大手町の結節点となる建物北側には、特徴的なフレームが備え付けられた「丸テラ広場」を計画。丸の内仲通りとシームレスに繋がり、イベントの開催やイルミネーション・アート等の装飾によりエリア全体と連携し、有楽町から丸の内にかけての賑わいを、大手町方向へも繋げていく。

丸テラ広場

丸の内仲通り沿道は、商業店舗の賑わいやサイネージ等による情報発信、アート等の設置により快適な歩行者空間を創出する。

サイネージ

所在地は千代田区丸の内一丁目3番1号、3号、4号。敷地面積は約11,237m2。延床面積は約180,878m2。地上は鉄骨造、地下は鉄骨鉄筋コンクリート造。駐車場台数は138台。