広島が14日のクライマックスシリーズ(CS)第1戦・DeNA戦(マツダ)に延長11回、3―2でサヨナラ勝ちした。先発・床田が5回1/3を2失点で降板も、2番手・大道温貴(24)を含めて6投手が無失点でリレー。勝利を大きく引き寄せた。

 2―2の9回に登板したのは栗林良吏投手(27)だ。先頭・関根に内野安打されるなどして二死三塁のピンチを招くも、大和を三ゴロに打ち取った。CS初登板の栗林は「緊張もしたし、集中もできたかなと思う。ゼロで抑えられて良かった」と話した。

 延長10回には九里亜蓮投手(32)がマウンドへ。今季初の中継ぎ登板も、1回2/3を無失点。そして延長11回二死三塁で投げたのがニック・ターリー投手(34)だ。腰痛で離脱していた助っ人は、この試合が復帰登板。それでも林を空振り三振とした。直後にチームがサヨナラ勝ちし、CS初勝利を手にした。

 助っ人左腕は「今年ずっと先発していた(九里)亜蓮さんが中継ぎで登板していたので、彼を何とか助けたいと思って投げた」と振り返り「運良く自分に勝ちが付いたが、先発の床田を含めてブルペン陣もほんとに頑張っていた。本当にみんなが勝ちにふさわしい投手だと思う」と語った。