10月1日に死去した〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)の追悼イベント「INOKI BOM―BA―YE×巌流島in両国」(12月28日、東京・両国国技館)の参加メンバーが決定した。

 猪木さんの〝遺言〟をもとに、年末恒例だった「猪木祭り」の復活となる同大会は「過去のレガシーで未来を見せる」がコンセプト。新たに結成される「令和猪木軍」と未知の格闘家たちとの「異種格闘技戦」をテーマに開催される。その「令和猪木軍」の総監督には、猪木さんの弟子で〝元暴走王〟こと小川直也氏(54)が正式に就任する。小川氏は2018年6月に引退しており「猪木さんの遺言なら」と今回はリング外から「猪木祭り」をバックアップするという。

 参戦選手には、猪木さんが晩年に率いた旧IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)の常連で、現パンクラスヘビー級王者の〝蒼い瞳のケンシロウ〟ことジョシュ・バーネット(45=米国)が決まった。

 猪木さんと〝神様〟カール・ゴッチを師と仰ぐジョシュは「我が師、猪木さんのためにもどうしても出たい!」と名乗りを上げたという。さらには「新しいことにチャレンジしたいので、巌流島ルールでもOK!」と申し出ており「猪木軍のキャプテン」的存在としての参戦する。

 また、生前の猪木さんが可能性を絶賛した柔術家のイゴール・タナベ(23=ブラジル)が「令和猪木軍」のメンバーとして参戦。184センチ、90キロのヘビー級で、3年連続全日本ブラジリアン柔術日本一、ノーギでも2年連続のゴールドメダリスト。今回がプロのMMAファイターとして初出場になる。

 大会サイドによると「世界各地から『ぜひ猪木さんのメモリアルイベントに出たい』というファイターが殺到している」。〝猪木最後の直弟子〟として知られる、元UFC王者のLYOTO(リョート・マチダ)はベラトールなどとの契約上の事情で参戦見送りになったというが、対抗戦は7~9試合を予定しているという。