元航空幕僚長の田母神俊雄氏が24日、ネット掲示板「爆サイ」の管理人に立候補した。同掲示板は日本最大級のローカル口コミ掲示板として知られ、さまざまな話題で多くの人が書き込んでいる。田母神氏に何があったというのか。

 田母神氏は同日夕に「我が国の世論形成に大きな役割を果たす為にあらゆる方面に出て行く事に致しました。現在公民権停止5年という立場で国の選挙には出られませんが、この爆サイ選挙に出馬して国を思う皆様の心に応えたいと思います。来年末には公民権停止も終わります。応援お願いします」とツイートした。

 同掲示板は「時給10万円を手にするのは誰だ! 爆サイ管理人総選挙開催」と告知中。公式ツイッターによると、田母神氏のほかにはタレントの楽しんご、元DA PUMPのYUKINARI氏らが名を連ねている。リアル選挙の経験者である田母神氏といえども簡単な戦いとはならなさそうだ。

 田母神氏といえば航空自衛官として航空幕僚長まで務め、退官後は軍事評論家として活動。2014年の東京都知事選や衆院選に出馬して落選していた。一方で都知事選での公職選挙法違反を問われ16年に東京地検特捜部に逮捕。裁判の結果、懲役1年10月、執行猶予5年が確定していた。

 執行猶予期間が終われば公民権停止も終わる。そのタイミングの前に、爆サイ管理人総選挙に出馬した意味は? 

 田母神氏の後輩にあたる自衛隊OBは「今でもツイッターは34万人のフォロワーがいるが、ネット掲示板の管理人に立候補することで、若者によりアピールするつもりではないか。将来は政治に関与したいと考えているのでしょう」と指摘。

「元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏が人気だし、もともと田母神氏はユーモアがあったので、ひろゆき氏のようになれるかもしれない。ネット支持があったころの当意即妙な対応が今もできるかどうかですね」(同)

 幕僚長が〝爆〟僚長になるのか?