夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感 

2021年2月25日 21時44分
埼玉県議会議長の田村琢実県議に届いた文書

埼玉県議会議長の田村琢実県議に届いた文書

 自民党の国会議員有志が選択的夫婦別姓制度導入に反対する文書を地方議員に送っていた問題で、文書を受け取った埼玉県議会議長の田村琢実県議は「地方議会の意思決定を無視しており、失礼な手紙だ」と不快感を示した。
 田村氏によると、文書は1月30日、田村氏宛てに郵便で届いた。封筒には送り主として「衆議院議員 高市早苗」と書かれ、丸川珠代男女共同参画担当相ら、自民党の保守系の有志50人が名前を連ねていた。他の自民党県議には届いていない。
 田村氏は昨年の県議会12月定例会で、国に同制度導入の推進を求める意見書を提出するため会派内で調整したが、意見を集約できず見送ったという。
 田村氏は「埼玉の動きを知り、まとめ役だった自分に送ってきたのではないか」と推測し、「選択的夫婦別姓は誰も損をしない。困っている人に寄り添わないといけない」と主張した。(飯田樹与)

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