色もいろいろ東京都知事選 候補者が「イメージカラー」に込めた思いは

2020年6月26日 13時59分
 東京都知事選は7月5日の投開票日に向け、後半の舌戦に入った。候補者たちはそれぞれ赤、青、緑といった「イメージカラー」を前面に出し、選挙戦を進める。各陣営が色に込めた思いとは。(都知事選取材班)
 ピンクをイメージカラーにするのは、れいわ新選組代表の山本太郎さん(45)。「好きだから」(山本さん)と、2019年の結党以来、党のロゴにも使い続ける。街頭演説では、のぼりや案内板に多用。陣営やボランティアはピンクのフェースシールド、ゴム手袋、シャツなどを着用する。
 小池百合子さん(67)は緑だ。衆参含め11回目の選挙となる現職は「環境相のときから緑で統一した。エコ(環境)と平和の象徴です」。出馬会見では緑のスカーフを首に巻き、告示日の第一声も緑の上着。選挙事務所には、都民から寄せられたメッセージを記した緑色の紙を飾っている。
 元日弁連会長、宇都宮健児さん(73)は青とオレンジの二色使い。12年に初出馬した都知事選で、弱者へのやさしさを表すオレンジを選択。14年の都知事選では正義感と力強さを連想させる濃い青にした。今回はその両方を取り入れて、やさしさと力強さを表現し、本人も「気に入っている」という。
 元熊本県副知事の小野泰輔さん(46)は、東京大時代のゼミの恩師蒲島郁夫・熊本県知事の選挙カラーでもある赤を選んだ。選挙戦略を扱っていた蒲島ゼミでは「赤が勝利に近い色」との研究データもあり、運動員のポロシャツやのぼり旗は赤で統一。「挑戦者としてふさわしい情熱の色」と小野さん。
 NHKから国民を守る党党首の立花孝志さん(52)は、青地に黄色の文字が入ったロゴやたすきを使い、「とにかく目立つ、視覚的効果に訴える、という合理的な理由で選んだ」と話す。「特に夜間の演説では、青地に黄色が浮かび上がって、見栄えがします」

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