台風13号被害 千葉県内4人けが 住宅一部損壊も 8市町に災害救助法適用

2023年9月10日 07時33分
大雨で豊田川(左側)から水があふれ、駐車場や道路が冠水した茂原市役所周辺=茂原市で(市提供)

大雨で豊田川(左側)から水があふれ、駐車場や道路が冠水した茂原市役所周辺=茂原市で(市提供)

 千葉県は9日、台風13号による県内の被害状況(同午後4時現在)を発表した。千葉市内でスリップした軽自動車同士が衝突し2人がけがをするなど、同市と市原市で計4人が軽傷を負った。(林容史)
 住宅の一部損壊は鴨川市、長柄町、睦沢町で計12棟。床上浸水は茂原市、長柄町、鴨川市などで計95棟、床下浸水は市原、茂原、千葉市などで計118棟が確認された。崖崩れは鴨川市の30カ所をはじめ、長柄町、山武市など計37カ所で発生した。
 東京電力パワーグリッド千葉総支社によると、最大で銚子、いすみ、千葉市など6市2町の1万4720軒が停電(同日午前6時15分ごろ)。
 8日の大雨の影響で9日は、JR久留里線が全線、総武本線、内房線、外房線が一部区間で運転を見合わせた。小湊鉄道、いすみ鉄道も運転を見合わせた。
 県は被害が大きかった茂原、鴨川、睦沢など8市町に災害救助法の適用を決定。熊谷俊人知事は9日午後、茂原市の長生地域振興事務所や茂原市役所周辺の被災現場を視察し、被害状況を確認した。

◆関東管区警察局係長 被害確認中に転落死

 8日午後2時35分ごろ、大多喜町の警察関連施設の屋上で、台風13号の被害状況を確認していた関東管区警察局県機動通信課の係長(49)が、5メートル下の地上に転落。病院に搬送され、死亡が確認された。勝浦署が事故の可能性があるとみて、詳しい経緯を調べている。
 署によると、当時は小雨だったとみられる。部下1人と一緒に作業をしていた。

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