移動交番車でトラブル対応 五輪本番に備え代々木公園で試行
2019年7月24日 02時00分
東京五輪・パラリンピックで来場者のトラブルに対応しようと、警視庁は二十三日、「トレーラーハウス型移動交番車」の試験運用を代々木公園原宿門(渋谷区)で始めた。五輪本番で競技やイベントの会場となるエリアで、今後利用者や勤務員から意見を聞き、本番の運用に備える。
「警視庁」「POLICE」と表記された黒色のトレーラーハウス型交番の中には事務机といすがあり、警察官が木製デッキの上から行き交う人たちに目を配っていた。建物の下には車輪が付いており、けん引車で移動させることが可能。交番を建てる際に必要な各種許可が不要で、コストも抑えられるという。
代々木公園での試験運用は八月一日までの十日間。二十七、二十八日に「台湾フェスタ2019」が開かれ、多くの人出が予想されるため試行的に設置した。代々木署員が二十四時間体制、四交替制で勤務する。
その後、交番車は東京ビッグサイト前のイーストプロムナード(江東区)に移り、八月一~十三日、同様に試験運用する予定。
五輪本番でも、競技やイベントの会場となり、多くの人出が予想されるエリアに移動交番車を設置する。試験運用後、設置する場所や台数を決めるという。
警視庁地域部の幹部は「身近にある交番と同じように気軽に利用してほしい。効果を検証し、五輪本番に生かしていきたい」と話した。 (西川正志)
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