浅草公会堂 来月4日 新装開業へ 耐震補強や設備改修

2021年12月30日 07時15分

改修工事を終えリニューアルオープンする浅草公会堂=台東区浅草で

 台東区立浅草公会堂が来年一月四日、リニューアルオープンする。耐震化や利便性向上を図り、地域の文化芸能の発信拠点として新たなスタートを切る。
 浅草公会堂は一九七七年十月、旧浅草区役所の庁舎跡地に建てられた。一部鉄骨の鉄筋コンクリート造りで地上五階、地下二階建て。ホールは長さ十八メートルの花道を設置でき、新春浅草歌舞伎や浅草芸能大賞の授賞式、地域の芸能大会などの会場に使われてきた。設備の老朽化などのため、二〇二一年二月から休館して改修工事を進めていた。
 ホールは天井を耐震補強し、客席も一新。客席数は十二席減らして千七十席とした分、車いす四台のスペースを確保した。このほか、トイレの洋式化、エレベーターや空調設備の改修も進め、今月二十八日に工事が完了した。
 リニューアルオープン後は、「よしもとお笑いライブ」や区の「新成人を祝う会」、日本舞踊の公演などが予定されている。区区民課の担当者は「公会堂は浅草で文化芸能を発信できる唯一の大規模施設で、浅草のシンボルともいえる建物。末永く多くの方に使ってほしい」と話す。(太田理英子)

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