熱海土石流 生活再建の動き、徐々に 伊豆山小が再開 捜索も続く
2021年7月17日 07時50分
今月三日の熱海市伊豆山の土石流災害発生から十七日で二週間となる。消防や警察、自衛隊は十六日、被災現場の倒壊家屋が密集している区域を重点的に、捜索を続けた。一方で、日常生活を取り戻す動きも進む。市教育委員会は、被災エリアに近いため休校としていた伊豆山小学校の授業を、暫定的に再開したと発表。千七十四件あった断水は八百四件で解消した。
被災現場では重機が入れる道の整備が進み、土砂やがれきを撤去する作業が本格化している。千人態勢で行方不明者の捜索活動の迅速化を目指す。
伊豆山小の授業は市立図書館と、近くの自動車学校に分散して行っているとみられる。市教委によると十二日に再開し、今月二十一日の一学期終業式まで、この方式を続ける。二学期の授業も、現時点では校舎を使用することは検討していないという。
市は、伊豆山地区に住む人の市税の納付期限を延長すると発表した。被害の有無に関係なく対象とする。今月三日以降に期限を迎える市県民税や固定資産税、都市計画税などの納付が延長される。納付期限は今後、改めて設ける。
市はまた、被害に遭った人を支援する義援金口座を静岡銀行に新たに開設したことも発表した。受入口座は「静岡銀行熱海支店 普通預金1035144」で口座名義は「熱海市災害義援金」。地方銀行の窓口からの振込手数料は無料となる。
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