鳴戸部屋が部屋開き 鳴戸親方「ここからが本当のスタート」

[ 2019年6月8日 14:40 ]

部屋の弟子と一門の関取衆とともに写真におさまる鳴戸親方(撮影・西海健太郎)
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 4月に東京都墨田区横川から同区向島に移転した大相撲の鳴戸部屋の部屋開きが8日に行われ、同じ二所ノ関一門の尾車事業部長(元大関・琴風)、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)、佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)らが土俵祭りに参加した。

 大関・高安(田子ノ浦部屋)、関脇・逸ノ城(湊部屋)、5月の夏場所で技能賞を受賞した平幕・竜電(高田川部屋)ら一門の関取衆は稽古に参加して新たな門出を祝った。師匠の鳴戸親方(元大関・琴欧洲)は「土俵祭りも終えて、やっと出来上がった感じ(移転前の部屋とは)また違いますね。ここからが本当のスタート」と感慨に浸った。

 最寄り駅は東武スカイツリーラインのとうきょうスカイツリー駅で徒歩4分。新部屋は敷地面積が約54坪(約178平方メートル)の4階建て。1階が稽古場、2階に若い衆の大部屋があり、3階には関取誕生に備えて個室が3部屋つくられた。稽古場には「稽古を確認できるように」(鳴戸親方)とビデオカメラが設置された。力士も自分の動きがチェックできるため、技術向上に役立ちそうだ。「見られて稽古をするのも大事」と道路に面した部分には一般の方見られるように窓がつけられた。

 鳴戸親方が弟子2人を連れて佐渡ケ嶽部屋から独立したのは2017年4月。夏場所では6人が新弟子検査に合格し、力士は12人となった。鳴戸親方の最大の目標は「自分を超える力士を育てたい」と横綱を誕生させること。その野望に向けて「まずは幕下力士を育てること」が当面の目標となる。

 「“こうだ”“ああだ”ではなく、自分の目線を下げて一緒にやっていきたい。相撲だけじゃなく、人間としても育てないといけない」。ブルガリア出身で36歳の若き師匠は、弟子たちと心を通わせながら人材をはぐくんでいく。

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