来年度のSG、G1“大改革”発表 「賞金王決定戦」18人に出場権

[ 2013年7月1日 06:00 ]

 日本モーターボート競走会は6月30日、2014年度のSG及び全国発売G1の開催日程と、グレード競走見直しの概要を発表した。SGでは賞金王決定戦の出場枠と勝ち上がり方式、チャレンジCの出場枠が変更される。G1では新鋭王座決定戦廃止に伴うヤングダービー新設、賞金女王決定戦の年末開催が決まった。なお、全国発売されるG14競走(名人戦、女子王座決定戦、ヤングダービー、賞金女王決定戦)は今後、プレミアムG1として扱われる。

 今年12月の大会で28回目を迎えるSG賞金王決定戦。その年のNo・1を決める頂上決戦の出場枠が、来年の29回大会から変更される。これまではチャレンジCが終了する日までの年間獲得賞金上位12選手が参戦していたが、来年からは出場枠を拡大。上位18人に出場権が与えられることになった。

 これに伴い、勝ち上がり方式と開催期間も変更される。従来は3日目からトライアルを3戦行い、そのポイント上位6選手が最終日の賞金王決定戦に駒を進める4日間開催だった。来年度の29回大会からはトライアルを初日と2日目の「第1ステージ」、3~5日目の「第2ステージ」に分ける6日間開催で行われる。

 第1ステージに出場するのは賞金ランキング7~18位の12人。ここのポイント上位6人が第2ステージに進み、賞金上位6人とファイナリストの座を懸けて争う。第1ステージで敗退した6人は3日目から賞金王シリーズに参戦、優出や優勝も狙うことが可能だ。その6人にはトライアル第1ステージの着順をドリーム戦の得点で計算することにより、アドバンテージが与えられる。

 賞金上位6人と第1ステージを勝ち上がった6人の計12人は、エンジン抽選を同時に行うのか、上位6人の前検日がいつになるのか、上位6人に何らかのアドバンテージを与えるかなどの詳細は未定。今後、選手会の意見なども参考にして決めるという。

 “新生”賞金王決定戦の記念すべき“第1回”は平和島。00年以来3回目の賞金王開催となる。

 ▼中道善博スポニチ本紙評論家 TRがこの方式だと、序盤2日間走った選手と3日目から出場する賞金上位6人に仕上がりの部分で差が出るかもしれません。記者発表で「前々検」という話が出ました。私も現役の頃に経験があります。ペラをじっくり叩けるし、調整で多少の余裕も生まれるのはいいかもしれません。それでも、このシステムに慣れるまでは時間がかかりそうです。

 ▼今村 豊=18人になれば出場しやすくなるが、その分、重みがなくなってしまう気がする。

 ▼太田和美=賞金上位6人が有利なのか不利なのかは、やってみないと分からない。決まったことに従うだけ。

 ▼山崎智也=賞金王決定戦の価値が下がってしまうように思う。第2ステージからの出場は不利になるように感じる。

 ▼瓜生正義=面白そう。新しい風を入れるのはいいことだと思う。

 ▼岡崎恭裕=ヤングダービーみたいな大会をG1でやってくれるのは、チャンスが増えるのでうれしい。

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2013年7月1日のニュース