日テレ 特番で24時間テレビ寄付金着服問題を謝罪「心よりお詫び」 不適切な寄付金取り扱い2件公表

[ 2024年2月17日 17:01 ]

日本テレビ社屋
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 日本テレビは17日、系列局の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の元幹部による「24時間テレビ」寄付金着服問題についての特別番組「24時間テレビ特別番組 チャリティーの歩みと今後の募金活動」(後4・40)を放送した。

 24時間テレビの寄付金を巡っては昨年11月、日本海テレビ経営戦略局長の男性(53)が2014年以降、計約1118万円を着服していたと同局が発表した。着服金の中には、同社で放送したチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金も含まれていたとし、この男性を懲戒解雇。鳥取警察署に被害届を提出した。

 24時間テレビは1978年に放送を開始。46年間の放送で433億64万3146円を集めた。特別番組では、集まった金が福祉、環境保護活動、災害復興などの各種支援に活用されてきたとし、これまでの実績を紹介した。

 その上で、昨年の不祥事について説明。元社員は寄付金一時保管場所の金庫の鍵を管理しており、鍵を1人で使用、寄付金を運搬できる立場を悪用し、14~23年の間に金を着服していたとした。また、着服した金のうち、264万6020円は24時間テレビの募金だったと説明した。

 公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会の八木元会長は「寄付をして下さった皆様、チャリティー事業に関わって下さった皆様、並びに視聴者の皆様に対し、24時間テレビチャリティー委員会を代表し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。その上で、日本海テレビに着服された金額を全額、返還するよう求め、昨年11月30日に返還されたとした。

 同委員会では募金活動に関わった全31社、283人に聞き取り調査を実施。31社が直接運営する現場、募金協力団体が運営する会場で不正行為は確認されなかったと報告した。しかし、03年にはボランティアスタッフが自身の1万円札を寄付金の1000円札10枚と両替し、13年には寄付金3080円が入った封筒を委員会社が紛失し、不適切な寄付金の取り扱いが2件あったと明かした。

 同委員会は昨年12月、内部調査を行うとともに、外部弁護士を交えた不正防止対策チームを発足。「募金活動の新たなルール策定」「現金管理の専門業者への委託」「募金活動のモニタリング」「24時間テレビ不正通報窓口の開設」といった再発防止策をまとめた。

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