TBS「世界・ふしぎ発見!」来年3月で終了 38年の歴史に幕 草野仁「驚異的な航海を終えることに」

[ 2023年10月6日 17:00 ]

世界ふしぎ発見!
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 TBSは6日、紀行クイズ番組「世界ふしぎ発見!」(土曜後9・00)のレギュラー放送を来年3月で終了することを発表した。4月以降は特番として放送する。

 1986年4月に放送を開始した「世界ふしぎ発見!」は、世界各国をテーマにした教養クイズ番組で、今年4月にリニューアルするまでキャスターの草野仁(79)が総合司会を務め、同局の長寿番組の一つとして幅広い世代に愛されてきた。

 37年間司会を務めた草野は、2022年4月にテレビ朝日系「パネルクイズ アタック25」で放送開始当初から36年間総合司会を務めた児玉清が持つ日本におけるクイズ番組史上最長の司会記録を更新した。

 今年の春に番組を大幅にリニューアル。草野が司会を卒業し、フリーの石井亮次アナウンサー(46)が後継者となった。草野は勇退後も「クイズマスター」という肩書で出演を続けてきた。

 レギュラー解答者は、黒柳徹子(90)が初回から出演。草野と共に番組の顔として人気を支えてきた。その他に初回から出演し、当初は準レギュラーだった野々村真(59)も有名。解答者が使用する草野をモデルにしたマスコット「ヒトシ君人形」「スーパーヒトシ君人形」も“名物キャラ”として番組を彩った。

 番組独自のリポーター「ミステリーハンター」も番組の名物の一つで、時には過酷な海外取材を敢行し、そのロケから問題を出題。主に劇団などに所属する女優やタレント、モデル、アナウンサーなどの女性が務めることが多かったが、内容によっては男性が務めるケースもあった。第1回の初代ミステリーハンターは黒田福美で、最多出演は竹内海南江。

▽草野仁コメント
いつも番組をご覧くださり、本当にありがとうございます。1986年4月19日に出航したTBS「世界ふしぎ発見!」が、来年3月をもってその驚異的な長さの航海を終えることになりました。38年間という放送の歴史でも傑出した長寿番組に徹頭徹尾関わらせて頂けたことは放送人にとっては言うまでもなくかけがえのない財産です。本当に長い間ありがとうございました。振り返るとスポーツ放送や報道番組一筋でやってきた自分にはエンターテインメントの番組の司会は無理だと考え、オファーを頂いた時に最初はお断りをしたのですが、スタッフの方々の熱心なお誘いに次第に心を動かされ、無謀にも引き受けたことを昨日のことのように思い出します。当然、最初は苦戦の連続でした。毎週芸能界の第一線で活躍されている豪華な方々をゲストにお迎えして番組を差配していく重圧はとてつもなく大きいものでした。それでもTBSやテレビマンユニオンの方々の巧みな環境づくりで徐々に慣れていき、ゲストの皆様を捌いていくことの楽しみを覚えるようになり、ついにはこの仕事が天職であったなと思うようになりました。初代司会者として何と37年間も続けることができました。これは奇跡というしかありません。番組は一旦レギュラー放送という形を終えますが、特番としても今後もオンエアされるということでございますので、引き続き番組へのご支援をたまわれれば嬉しく存じます。何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。

▽黒柳徹子コメント
なんて人間は欲張りでしょう。37年半も、放送が続いてきたのに、「え?!終わっちゃうの?」という言葉が、飛び出しました。私は、「世界ふしぎ発見!」が大好きでした。学校時代、ちゃんと勉強してなかった歴史が、仕事で出来るんですから、こんなにありがたいことはありませんでした。でも、特番として放送されるというので、それは、またそれで、楽しみです。ふしぎ発見が、どんな形でも、続きますように!!

▽石井亮次アナのコメント
「世界ふしぎ発見!」視聴者の皆々様いつもありがとうございます。草野さん、黒柳さんはじめ皆様の温かさに包まれての収録! ここから半年、さらに気合を入れて臨みます! どうぞよろしくお願い申し上げます!!

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