ビートたけし“つるはし男”襲撃から1週間、事件後初生放送「殺される、死ぬかと思った」

[ 2021年9月12日 05:30 ]

ビートたけし
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 タレントで映画監督のビートたけし(74)が11日、TBSの報道番組「新・情報7daysニュースキャスター」に生出演し、4日の同番組出演後に自身が乗る車が襲われた事件について公の場で初めて言及した。「どうやって逃げようか、殺される、死ぬかと思った」と声を震わせた。

 番組冒頭で「しゃべりたいことは満載だが、警視庁から“捜査に影響があるから黙っててくれ”と言われている」と前置きした上で、当時の状況を語った。たけしは4日午後11時40分ごろ、車で同局の敷地から道路に出る際、つるはしを持った男に襲われた。車内は運転手と2人で、自身は後部座席に座っていた。

 男は「たけし出てこい!」と叫び、つるはしでフロントガラスと後部座席のガラスを数十発叩いたといい、たけしは「細かいガラスが降ってきて、映画のワンシーンみたいだった。耳を少し切ったし、ぎっくり腰になっちゃった。のたうち回って逃げたから」と明かした。男は運動靴を履いており、走って車を追いかけてきたが、たけしはそのまま近くの赤坂署に駆け込んだという。

 銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたのは千葉県の40代無職の男で、捜査関係者によると暴力団関係者とみられている。男は「芸能界に入りたくて車に土下座してお願いしたが、無視された」などと話している。

 たけしはこれまでにも、番組の終了時間を狙って弟子入りを志願しに来る人は何人かいたと説明。襲ってきた男についても「6月頃に髪をそり上げた男が弟子入りしに来た。今回は帽子をかぶっていたから分からなかったが、あとで顔を見て“あの時のやつだ”と思い出した」と振り返った。

 襲撃から2日間は睡眠も取れなかったが、6日に仕事復帰。「映画撮影で使った刃物とかがトラウマになっていて、撮影を止めそうになった。今は“バンバン”という音も嫌だ」といまだ恐怖は拭えていない。犯行理由について「捜査中なので何も言えないが、また新しい理由が出てくると思う」とも語った。

 ≪安住アナ「手をつないで一緒に帰りましょう」≫TBSの安住紳一郎アナウンサーは「お知らせ」とした上で「警察は何らかの理由により容疑者の名前を公表していません」と報告。さらに同局の敷地内での事件だが、警備上の理由で詳しい説明はしないことに理解を求め、最後は「たけしさんは現在、弟子をとっていません」と強調した。襲撃について安住アナは「今日は、たけしさんの心の慰安に付き合います。しばらく僕の家に泊まって、手をつないで一緒に帰りましょう!」と心配していた。

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2021年9月12日のニュース