東京公演中に23人が陽性 舞台「エニシング・ゴーズ」大阪公演も全日程中止 名古屋公演に続き

[ 2021年9月10日 17:10 ]

 今月17日から大阪・新歌舞伎座で上演が予定されていたブロードウェイ・ミュージカル「エニシング・ゴーズ」大阪公演の全日程(26日まで、12公演)が新型コロナウイルスの影響のため、中止となった。10日、公式サイトで発表された。東京・明治座公演中に出演者・スタッフ23人の陽性が判明。「現下では安全に公演を開催するには十分な準備期間を確保することができない」と判断し、東京公演(一部)、名古屋・御園座公演(全日程)に続く中止となった。

 当初、東京公演は8月1~29日のスケジュールも、7月8日に発出された緊急事態宣言により販売制限が設定され、予定通りの上演が困難に。8月1~9日の11公演、11・17・19日の3公演(18時開演)、14・21日の2公演(17時開演)の中止を7月26日に発表。

 その後、発熱症状のある公演関係者のPCR検査の結果待ちにより、19日の1公演(13時開演)を中止。陽性だったため、20~24日の5公演(21日17時公演の中止は発表済み)を中止した。

 全出演者・スタッフを対象にPCR検査を再度、実施した結果、8月23日、23人の陽性が判明。29日の千秋楽(12時開演)までの残り7公演を中止した。

 続く名古屋公演(9月4~12日、御園座)も8月25日に全日程中止を発表。残りは福岡公演(9月30日~10月5日、博多座)を控える。

 宝塚歌劇団退団後初ミュージカルの紅ゆずる、一路真輝(56)平野綾(33)陣内孝則(63)らが出演した。数々のミュージカルや映画作品で名曲を残した巨匠コール・ポーター最大のヒット作。1934年にブロードウェイ初演され、88年に第42回トニー賞3部門を制した。2011年に第65回トニー賞3冠に再び輝いた。

 発表は以下の通り。

 ブロードウェイ・ミュージカル「エニシング・ゴーズ」大阪公演について、東京・明治座公演、名古屋・御園座公演の中止を受け、上演に向けて関係各所と協議をしてまいりましたが、現下では安全に公演を開催するには十分な準備期間を確保することができないと判断し、9月17日(金)~26日(日)の大阪公演全日程を中止させていただくことにいたしました。

 これまで公演を楽しみにお待ちいただいた多くのお客様には誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。
 何卒、事情ご賢察の上、ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

 中止公演のチケットをお持ちのお客様には代金の払い戻しをさせていただきます。払い戻し期間や方法につきましては後日、当ホームページなどでお知らせいたします。
 なお払い戻しにはチケットが必要になりますので、チケットをお持ちの方は大切に保管くださいますようお願いします。

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2021年9月10日のニュース