「卒業」させない斉藤由貴 子供も嫉妬?「たまたま美人で声もきれい」

[ 2016年10月23日 09:00 ]

インタビューに答える斉藤由貴
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 斉藤由貴(50)のヒット曲「卒業」が聴きたくなった。なぜだろう。理由なんかない。音楽番組を収録中の本人を訪ねてみた。思った通りほんわかとしたとびきり素敵な女性。変わることのない透明な歌声に彼女のことがもっと好きになった。

 現在は高校2年生の長女、中学1年になる長男、小学6年生の次女を持つ母親だ。「いつの間にか、3児の母ですよ。家では料理ももちろんします。一生懸命、母親業をしています。昨日も鶏釜飯にお吸い物を作りました」。94年に会社員の男性と結婚。幸せな家庭と仕事を上手に両立しているようだ。

 家族も全員、彼女の芸能活動を応援しているようだ。その理由は「私が家にいると、きっとうるさいからですよ。“宿題やったの”“お弁当箱を出しなさい”“手洗った?うがいした?”とか、子供たちにとってはうっとうしい存在なんじゃないですかね。髪の毛もボサボサですし」とうれしそうだ。家に帰れば普通のお母さん、麻宮サキでも「卒業」を歌うアイドルでもないということだ。子供たちも彼女のかつての映像を見て面白がっているという。

 そんな思春期に入った子供たちと些細(ささい)なことで言い争いになることもたびたび。先日も「あなたは全然勉強しないじゃないの」と長男を厳しく叱責(しっせき)すると、泣きながら「マミーはたまたま美人で声もきれいだから芸能人になれたけど、僕はどうすればいいの?」と言われたとか。その時、自分はそんなふうに我が子から見られているのかとなぜかおかしくなった。

 今でも絵を描いたり、文章を書いたりすることが好き。現在も月1回のペースで「つれづれな日々に」(毎日新聞)を連載中。「時々無性にカレーライスやラーメンが食べたくなるじゃないですか。あれと同じで何か書きたいという気持ちで頭がいっぱいになるんです。そういう時は全てを放り出して原稿を書きます」。舞台のことや出会った人、身の回りのさまざまな出来事など。この人の優しさに満ちたまなざしが行間からそのまま伝わってくる。

 ◆斉藤 由貴(さいとう・ゆき)1966年(昭41)9月10日生まれ、神奈川県出身。84年、芸能界入り。翌年、「卒業」で歌手デビュー。86年にはNHKの朝の連続テレビ小説「はね駒」でヒロインを演じる。現在、NHK大河ドラマ「真田丸」に出演中。「マイ・フェア・レディ」「レ・ミゼラブル」など多数の舞台で活躍。

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