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イタリア、53年ぶり2度目のEURO制覇! PK戦でイングランド下し34戦無敗維持

2021.07.12

EURO2020優勝を果たしたイタリア [写真]=Getty Images

 EURO2020決勝が11日に行われ、イタリア代表とイングランド代表が対戦した。

 イタリア代表はグループAを首位で通過すると、その後オーストリア代表、ベルギー代表、スペイン代表を下し、6試合全勝で33試合無敗を維持。2012年以来9年ぶりの決勝進出を果たした。

 イングランド代表はグループDを首位突破すると、決勝トーナメントではドイツ代表、ウクライナ代表、デンマーク代表に勝利。ここまで今大会わずか1失点のイングランドは、初の決勝の舞台となる。

 イタリアの先発メンバーは前試合から変えず、FWフェデリコ・キエーザ、FWチーロ・インモービレ、FWロレンツォ・インシーニェの3トップに加え、MFジョルジーニョ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFジョルジョ・キエッリーニといった主力が名を連ねた。

 一方、イングランドは準決勝から1名スタメンを変え、FWブカヨ・サカが外れてDFキーラン・トリッピアーが入り、5バックの布陣でスタート。また、前試合と変わらず、FWハリー・ケインやFWラヒーム・スターリング、MFメイソン・マウント、DFハリー・マグワイア、DFカイル・ウォーカーらが先発メンバーに起用された。

 ロンドンの『ウェンブリー・スタジアム』で開催された試合は、2分にいきなり動く。中央のケインが右サイドを上がってきたトリッピアーに展開すると、トリッピアーは逆サイドに浮き球のパスを供給。左サイドをオーバーラップしてきたルーク・ショーがボールを受け取ると、ショーはエリア内で左足を振り抜く。このシュートは左ポストとGKジャンルイジ・ドンナルンマの間に流れ、ゴールネットを揺らし、イングランドが先制に成功した。

 イタリアは7分、右寄りの位置でフリーキックを獲得。キッカーを務めたインシーニェは右足で直接狙うが、ボールはわずかに枠の上に飛ぶ。28分、インシーニェはミドルシュートを放つが、左にそれてゴールに繋がらない。35分にはキエーザが右サイドをドリブルで突破してシュートまで運ぶが、わずかに枠を外れる。

 追いつきたいイタリアはその後もボールを保持して果敢に攻めるものの、スコアは動かず前半終了。イングランドの1点リードで後半に入る。

 63分、イングランドは左コーナーキックからトリッピアーがゴール前にボールを入れると、ストーンズがDFブライアン・クリスタンテに競り勝ち、頭で合わせる。しかし、これをGKジャンルイジ・ドンナルンマがビッグセーブ。

 イタリアは67分、右コーナーキックからクロスを供給する。ニアのクリスタンテが頭でファーサイドに流すと、キエッリーニが軌道変え、エリア左でマルコ・ヴェラッティがシュートを放つ。このシュートは左ポストに弾かれるものの、最後はボヌッチが押し込みゴール。イタリアは待望の同点弾を決め、1-1とした。

 73分、ボヌッチが浮き球のロングパスを前線に送ると、ドメニコ・ベラルディが反応。ベラルディはDFの裏に抜けると、滑り込みながらゴール前で合わせるが、枠の上にシュートが飛んでしまう。90分では決着がつかず、延長戦に突入。

 イングランドは96分、ジョーダン・ヘンダーソンがドメニコ・ベラルディのパスミスを拾うと、左サイドのスターリングにスルーパスを通す。スターリングはエリア左に入り左足でシュートを試みるが、キエッリーニがブロック。119分、イングランドはウォーカーと途中出場のヘンダーソンを下げて、ジェイドン・サンチョとマーカス・ラッシュフォードを投入する。

 延長戦ではスコアが動かず、PK戦に入る。先攻のイタリアと後攻のイングランドは一人目がともに成功すると、イタリアは二人目のベロッティが失敗し、イングランドはマグワイアが右上に決める。三人目のボヌッチが成功すると、イングランドはラッシュフォードが外して並ぶ。イタリアは四人目が成功すると、イングランド四人目のジェイドン・サンチョが失敗。イタリアは五人目のジョルジーニョが失敗すると、イングランドのサカも失敗して決着。

 この結果、イタリアは53年ぶり2度目のEURO制覇。初の決勝の舞台に駒を進めたイングランドは、初優勝を逃す形となった。

【スコア】
イタリア代表 1-1(PK 3-2) イングランド代表

【得点者】
0-1 2分 ルーク・ショー(イングランド)
1-1 67分 レオナルド・ボヌッチ(イタリア)

By サッカーキング編集部

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