野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)の運営会社「栃木県民球団」は14日、2024年シーズンからチーム数拡大が検討されているプロ野球ファーム(2軍)リーグに参加する意欲を示した。公募は今春から始まる見込み。

 来月8日に栃木GBの今季開幕戦が控える同球団の江部達也(えべたつや)社長ら関係者が県庁を訪れ、福田富一(ふくだとみかず)知事に報告した。

 拡大構想は昨年11月、日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団がオーナー会議で承認した。既存12球団の本拠地以外の地域でもリーグ戦を行い、野球の振興、裾野拡大につなげる狙い。2軍戦のみに参加するチームを現在7チームのイースタン、5チームのウエスタンの両リーグで計2チームを増やす。

 12球団と扱いが異なり、1軍戦やドラフト会議には参加できないと想定される。

 2軍リーグは年間120〜140試合に及び、独立リーグに比べ試合数が倍増する。江部社長は、会場の確保を課題に挙げた上で「毎週のように高いレベルの試合をやれば、地域や子どもたちに喜んでもらえる。選手育成の意味をもちろん大きい」と理由を説明した。