三県境を確認する栃木署員。左下のコンクリート柱の上部にあったプレートがなくなった=17日午後3時15分、栃木市藤岡町下宮

三県境に設置されていたプレート(栃木市提供)

三県境を確認する栃木署員。左下のコンクリート柱の上部にあったプレートがなくなった=17日午後3時15分、栃木市藤岡町下宮 三県境に設置されていたプレート(栃木市提供)

 栃木市藤岡町下宮と埼玉県加須市、群馬県板倉町が接する「三県境」で、17日午前10時半ごろ、県境を示した真ちゅう製のプレートがなくなっていることに巡回で訪れた栃木市職員が気付き、栃木署に届け出た。同市は被害届を提出し、同署は窃盗事件として調べている。

 同市によると、プレートは直径8センチの円形。緯度・経度と共に「三県境界」などと刻まれ、3県の交点部分にあるコンクリート製の柱(境界標)の先端に取り付けられていた。11日に同市職員が現地を訪れた際には、プレートに異常はなかったという。

 プレートは全国的にも珍しい平地の三県境を観光資源としてPRしようと、2016年に3市町が共同で設置したシンボル。三県境では昨年6月にも、加須市が設置したプレートを模した記念スタンプがなくなるなどしており、同署が調べている。