【男子板飛び込み決勝】2年連続の準優勝に輝いた高松工の池田匠=盛岡市立総合プール
全国高校総体(インターハイ)第22日は18日、岩手県などで各競技を行い、5競技に出場した香川県勢は飛び込みの男子板飛び込みで池田匠見(高松工)が2年連続の2位。なぎなたの演技でも琴平の森本香瑠・白川奈緒子の3年生ペアが準優勝した。競泳は女子100メートル背泳ぎで竹下千尋(高松西)が6位に入賞した。このほか、競泳は男子200メートルバタフライで7月の世界選手権代表の小堀勇気(石川・金沢)が1分55秒57で2年ぶり2度目の優勝。女子50メートル自由形は内田美希(群馬・関東学園大付)が自身の高校記録を更新する25秒59で、男子50メートル自由形の中村克(東京・武蔵野)は23秒07でそれぞれ2連覇した。同200メートル自由形はケリー・ムーディー(東京・セントメリーズ)が1分50秒98で初制覇した。バドミントン男子ダブルスは福島第1原発事故の警戒区域にある福島・富岡の斎藤太一、桃田賢斗組が4強入りした。
飛び込み
(盛岡市立総合プール)
【男子】
▽板飛び込み決勝 (1)新良貴優(広島・福山葦陽)578・35点(2)池田(香川・高松工芸)560・85点(3)大塚千(静岡・芥田学園)541・70点
…香川県勢の成績…
【男子】
▽板飛び込み予選 (2)池田昂希(高松西)335・55点(4)池田匠見(高松工芸)328・85点(11)南原佑哉(高松工芸)283・90点=以上決勝進出
▽同決勝 (2)池田匠見(高松工芸)560・85点(7)池田昂希(高松西)502・50点(12)南原佑哉(高松工芸)431・25点
銀メダル「悔しさだけ」
男子板飛び込みで池田匠(高松工)が2年連続の準優勝を果たした。ただ、喜びいっぱいだった昨大会とは違い、今回はどこか渋い表情で、「終わってみれば悔しい感情しか残っていない」。表彰式でも表情は一向に緩まず、昨夏とは違う味のする銀メダルを淡々と首にかけた。
11本の試技を行う決勝は、1本目から着実に得点を重ねた。勝負を分けたのは9本目。池田匠は得意という前逆宙返り2回半えび型に挑んだが、「飛び出しが前へ流れて最後まで修正できなかった」。この日、唯一のミスで60点台後半を狙った得点が痛恨の51・00点。追い詰めていたトップ選手に突き放された。
とはいえ、大会前に調子を崩し、「ボロボロの状態でこっちへ来た。前日最後の練習で感覚をつかめていなかったら」と池田匠。大舞台に照準をぴたりと合わせるあたりは潜在能力の高さか。
この日7位入賞した兄の昂希と姉2人の4人きょうだいの末っ子で、全員が同じ競技に打ち込んできた。まだ2年の池田匠にはラストチャンスが残されている。「トップの選手は安定感が際立っていた。来年こそはやるしかないでしょう」。日本一は4人の悲願だ。
途中で集中力切れた
飛び込み男子高松西・池田昂希(男子板飛び込みで7位入賞)予選を2位で通過して調子はよかったのに。途中で集中力が切れてしまった。最終日の高飛び込みは得意種目。ベストの演技にこだわりたい。できれば結果はついてくる。