表彰式で石毛コミッショナー(右端)から、チャンピオンフラッグを受け取る香川オリーブガイナーズナインら=香川県高松市内のホテル
四国アイランドリーグを運営するIBLJ(鍵山誠社長)は31日、高松市内で3年目のシーズン終了会見を開いた。レギュラーシーズン全180試合の観客動員数は過去最多の19万7998人(1試合平均1100人)と発表。昨年の14万4199人(同806人)、1年目の19万1194人(同1068人)を上回った。1年目から続く赤字額については過去最少の1億円以下になる見込みを示し、鍵山社長は「観客動員の上では最も成功した年。地域に少しずつ興味を持っていただき、認められたと思う」と成果を強調した。
会見には、鍵山社長、石毛宏典コミッショナーのほか、4球団の監督が出席。鍵山社長は全観客動員数のうち、約4割が無料入場券だったことを明かしたが、「入場者が増えたことでスポンサーも増えた。飲食、グッズ販売なども好調だった」と売り上げが伸びたことが赤字額の減少につながったことを説明。リーグを存続させるため、「努力を怠ることなく、収支を限りなくゼロにしていくのが課題」と語った。
香川オリーブガイナーズのホーム45試合の観客動員数は7万1634人(前年4万5145人)。同球団によると、運営収支のうち、支出は選手報酬、球場使用料などで約1億2000万円。一方の収入はスポンサー、入場料、物品販売などで1億1000万―2000万円の見込みだという。
九州2球団を加えた来季のリーグについて、鍵山社長は「九州で苦労するのは覚悟している。3年間のノウハウを生かし、四国より早いスピードで地域に定着させたい」と抱負。石毛コミッショナーは「独立リーグの存在意義が評価されつつある。早く成功事例をつくり、全国にチームを立ち上げたい」と意欲を示した。