2008/12/22 00:05
インドネシアの故スカルノ元大統領の妻で日本出身のデヴィ夫人が1960年代に、池田勇人首相とスカルノ氏をつなぐ仲介役を務めていたことが外交文書に記載されていた。
64年1月5日付の極秘公電によると、古内広雄・駐インドネシア大使はスカルノ大統領と面談した際に「ミス・デヴィを通じての伝言の通り」池田首相がスカルノ氏との会談を望んでいると述べた。
デヴィ夫人は取材に対し、池田首相と家族ぐるみの付き合いがあったと説明。また「日本の大使からは『大統領にお会いしたい』『スケジュールの様子は』などと頻繁に連絡があった。日本外務省にはこき使われました」と話した。
スカルノ大統領の意向を日本側に伝えて残留元日本兵の対策を進めたり、佐藤栄作首相あての親書を運んだこともあるという。