政府は3日付で2009年秋の叙勲受章者を発表した。今回最高位の旭日大綬章には張富士夫トヨタ自動車会長（72）ら11人が選ばれたほか、川淵三郎日本サッカー協会名誉会長（72）に旭日重光章が贈られた。受章者は旭日章888人、瑞宝章3136人の計4024人。女性は全体の約8％に当たる318人、民間人は約42％の1671人だった。
旭日大綬章はほかに、臼井日出男元法相（70）、瓦力元建設相（72）、才口千晴元最高裁判事（71）、佐藤剛男元法務副大臣（72）、津島雄二元厚相（79）、津野修元内閣法制局長官（71）、仲村正治元内閣府副大臣（78）、野村明雄大阪商工会議所会頭（73）、箕浦宗吉元名古屋鉄道会長（82）、森山真弓元官房長官（81）。
芸術文化の分野では、映画監督の大林宣彦さん（71）や人形作家で人間国宝の林駒夫さん（73）らが旭日小綬章、神社や寺の屋根に使われる檜皮採取の職人大野豊さん（75）らが旭日双光章を受章した。
学術分野は免疫学の多田富雄東大名誉教授（75）らが瑞宝重光章に選ばれ、報道分野で佐々木勝美元山陽新聞社長（75）に旭日重光章が贈呈された。
「人目につきにくい分野」では、消防団員として業務への精励と後進育成に当たった小松弘満さん（76）＝広島県江田島市＝らに瑞宝双光章、釣り針の伝統工芸品である播州毛鉤づくりに長年携わった竹中健一さん（71）＝兵庫県西脇市＝らに瑞宝単光章が贈られた。
別枠の外国人叙勲は32カ国・地域の61人が受章。1981年にノーベル医学生理学賞を受賞した元ロックフェラー大学長のトーステン・ビーゼルさん（85）が旭日大綬章に決まった。
大綬章は天皇陛下、重光章は鳩山由紀夫首相が5日に皇居で授与する。
